公立中高一貫校が人気の三つの理由
全国各地に設立されている公立中高一貫校は、従来の私立の中高一貫校を検討していた層の家庭までを取り込んだ形でその人気が広がっています。新しい中学受験の選択肢として多くのご家庭に支持を受ける理由は何処にあるのでしょうか。
1 学費の安さ
平成20年の文部科学省の調査によれば、中高と私立に通う場合と公立に通う場合では6年間で約400万円の差があるというデーターがあります。
2 公立で六年間の一貫教育
各公立中高一貫校の教育方針及び独自のカリキュラムが教育熱心な家庭層の支持を受けています。もちろん高校受験の準備が必要でありませんから、六年間を見通した柔軟性のある教育が期待できます。
3 地方の公立進学校が併設
従来私立の中高一貫校に学力のある生徒が流れ、進学実績が低落傾向にあった公立進学校にとってその復権のための最大の方策として中学部の併設は大きな強みで、それに期待する層や地域は一定の割合で存在しています。
特徴のある入試選抜形態
公立中高一貫校の入試問題は一般的な国語・算数・理科・社会という教科別で出題されません。すべての教科を横断した形式で出題され、その入試問題は適性検査と呼ばれています。
適性検査にプラスして、作文と面接を課す形式が一般的な入試形態です。さらに、出願時には志望理由書(志願理由書)の添付が必須となってい公立中高一貫校が数多くあります。
そうした入試事情を考えると、入試対策は必須のものとなります。私立の中高一貫校対策と趣が異なる公立中高一貫校対策は十二分に行う必要があります。
適性検査問題を解く学力とは
教科横断的な入試問題である適性検査問題を解く学力とは如何なる力なのでしょうか。それは一言でいえば「自ら考え抜く力」と表現することが出来ます。
では「自ら考え抜く力」とは具体的には何ができる力なのでしょうか。それは適性検査問題から読み取ることが出来ます。
1 知識問題
小学生の教科書の理解を問われる一般的な問題。
2 知識活用問題
小学生の教科書の理解を踏まえた上でそれを複数応用する形式の問題。
3 自分の考え表現する問題
教科の知識を必要とせず、自分の考えを上手く読み手に伝えることができるか否かを問う問題。
4 PISA型読解力の問題
資料やデーターを与えられて、そこから読み取れる内容を判断しそれに自らの考えとあわせて、表現する問題。
5 私立中学的な問題
小学生の教科書レベルを超えた、一般的な進学塾で習う従来型の入試問題。
上記の傾向を持つ適性検査問題を解くための学力は「読解力」「表現力」「発想力」であると考えることができるでしょう。
読解力
長文の問題文や図表の挿入された資料から正確な内容を読み取る力が要求されています。
表現力
「問題文や資料を踏まえて、児童自身の考えを書きなさい」という出題形式がよく見受けられます。そこで要求されていることは、自らの思ったことや考えたことを読み手が理解できるように表現し、相手を納得させる水準の仕上げることなのです。
発想力
出題内容にはキーワードがヒントとしてあります。問われているポイントに気づきそれを提示された問題文や図表の中に発見することが求められます。